『いなかのせんきょ』
『いなかのせんきょ』藤谷治 祥伝社文庫
痛快選挙活劇。鄙びた寒村・戸蔭村でン十年ぶりに開かれた選挙。
真面目一徹、村を愛する深沢清春は、金も人もいない中で地道な選挙戦を挑む。対するは村の有力者の援助を一身に受ける村の助役。
かくて、吹けば飛ぶようなあて駒のような深沢清春の無謀な戦いは始まった次第。
しかし、意外や意外、選挙は思わぬ方向に二転三転。果てさてかつのはどちらの候補者なのか・・・。
ということで講談師のような語り口で進む本当に愉快な選挙。
解説で荻原浩氏も書くように田舎の選挙は面白い(失礼)。その面白い選挙をおもしろおかしく描いたこの本が面白く無いわけが無い。一気に読める娯楽小説。
でも・・・政治に対する向き方が少し変わるかもね。
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コメント
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Thanks so much for the blog.Really looking forward to read more. Fantastic.
投稿: Leah | 2014-01-24 08:46