『トーマの心臓』
周りの漫画好き女性陣からぜひ読めと言われていた萩尾望都『トーマの心臓』(小学館文庫)読了。
物語としてはよくできているがもりこみ過ぎ。キャラクターが薄っぺらい、と感じてしまう自分は所詮は狭量な男に過ぎない。でもまた世界は少し広がった。
ギムナジウムで死んだ少年トーマ。彼の死が遺された仲間たちに残したもの。日を経ずしてやってきた転校生。彼は亡くなったトーマにとても似ていた。しかし、天使のように優しいトーマと違い、転校生エーリクは生命力に満ち溢れた活発な少年だった。トーマの上級生であったユーリは、トーマの死、トーマによく似た転校生の登場に激しく心を乱される…。
漫画といえば私は共感できてなんぼ、なんだが、みるもりさんいわく、この漫画は感覚を伝えるものだ、と。なるほど。価値観自体変えなくてはならないのか。
ひとつまた勉強になった。
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