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2010-09-26

『ハーモニー』

『ハーモニー』伊藤計劃・早川書房

若くして亡くなった作家の遺した作品。

デビュー作『虐殺器官』の続編のように思われる世界を描いた本作。大災禍と呼ばれる絶滅するかと思われるような危機的な状況を経験した人類は医療技術を極限に高め、互いに互いを気遣わなければならない不気味な「ユートピア」を構築した。その社会に反発した3人の少女は自殺を試みる。
13年後、あのとき自殺し損ねた霧慧トァンはユートピアを根底から覆す未曾有の危機の背後に唯一人自殺に成功したはずの少女の影を見る。

前作『虐殺器官』に比べ、キャラクターにあまり愛情を感じられない。物語としては実によくできていて、面白い。あまりに世界が穏やかであるがゆえに前作『虐殺器官』のようなスピード感、緊迫感が少ない。
前作にせよ、本作にせよ、現代社会のもつ不気味さ・歪みをうまく強調している。
一気に読みたくなる良作。

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