『この世界の片隅に』
『この世界の片隅に』こうの史代 双葉社
読了。漫画ですが。重いので1冊1冊を買うのに時間がかかった。shibataさんやきたいさんお薦めの本作は、こうの史代が広島の悲劇を描いた2作目にあたる。
広島に住むすずが、呉に住む周作の家に嫁ぐところから物語りははじまる。
次第に進む第二次大戦。生活にもその影は忍び寄る。
下巻の舞台は昭和20年。
クライマックスは無惨ではあるが救いがある。しかし、少女との出会いはやはりつらい。
とても哀しいがしかしじわりと暖かさも伴う。ただ「悲劇」とも言えないし、当然「喜劇」ではない。でも大人になってから1度は手にしてほしい作品だと思う。
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コメント
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お、読まはったんですね :-)
書籍でも人物でも、ある分け方をすると、2つに分けられて、その出会いが、自分の人格形成にとって意味のある要素になるものと、そうでないものがあると思います(あるいは、その出会いを自分が意味付けられるほどに成長できているか、という問題でもあるのですが)。
一回、この漫画を読んだというのは、僕にとってはいい時期に読めてうれしかったので、sheepさんにとってもよい出会いであったようなのがうれしいです :-)
投稿: shibata | 2010-04-06 09:42
今なら結構いろいろ読めると思います。逆にもっと小さな頃に読んでいたらあるいはそれこそ人格形成にプラスの影響を与えてくれそうですが、こうの史代さんの絵や間はわからなかったろうなあ…。
本当に薦めて下さってありがとうございます。読んで良かった。そう思いました。
投稿: sheep | 2010-04-07 07:44