『地球へ・・・』
『地球へ・・・』第3巻 竹宮惠子 中公文庫
読了。いいね。後半のキースは『戦争と平和』のアンドレイをちょっと思わせた。その悲劇性が、だろうか。キャラクターの描き分けに難があり、後半の流れがあまりに急だったし、エピローグが唐突。でも物語全体の流れはとても良い。30年前なんだなあ、これ。いろいろなSFマンガやSFアニメの1つの原点なんじゃなかろうか。少年の頃、こんなマンガを読んでいたら結構圧倒されたんじゃないかと思う。その壮大さはでもちょうど手塚治虫さんのマンガも読んでいたところなので、彼の影響も感じられたけど。面白い。
完全にコンピューターに統治された未来の人類。
人々は出産ですら体外で行われ、子どもは14歳まで養父母に育てられたのち、選別試験を受ける。エリートか、庶民。そして「ミュウ」と選別されたものはそこで処分される。ミュウとは一種の超能力を秘めた人類のことである。奇跡的に処分から逃れたミュウたちは地下へ潜み反抗の機会を待った。最初に生き延びたミュウであるソルジャー・ブルーと謎めいた盲目の少女フィシス。しかしソルジャー・ブルーの寿命は尽きつつあった。ソルジャー・ブルーからその意思を継いだソルジャー・シンはミュウたちとともに人類始まりの大地「地球(テラ)」へと向かう。人類との共存の道を探すために。
大まかに書けばそういう物語。実に壮大。そういえば少し前にアニメをやってたんだよなあ。う~ん、気になって思わずyoutubeでopだけ観てしまう。余計に気になった。
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コメント
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古くてもやはり名作というのはいつ読んでも面白いものですね。
その頃の漫画としてお勧めなのが、
「エロイカより愛をこめて」
綺麗な男が出てくると思いきや思いっきりギャグマンガだったりします。
投稿: たこすけ | 2010-04-19 10:57
お姉さんの影響ですか?
たこすけさんもよくご存知ですね。
また今度、手を出してみようかと。ありがとうございます。
ただ、先にマンガ学部長のw竹宮先生の本をもう少し読んでみようかと。
投稿: sheep | 2010-04-19 22:02