阿呆の極み。
なんにも用事はないけれど、列車で大阪まで行ってみた。(阿房列車第1)
一條裕子『阿房列車第2』小学館。
内田百鬼園先生原作の(百「けん」が変換されない…)ヒマラヤ山系氏との旅第二弾。
夜、寝る前に少し開くつもりが杯を重ねる先生のように止めどが無い。
原作だと、うねうねと言葉のマヨイガにはまりこみそうな文体でそんなに止めど無く読み耽る、という感じでは無いのだが、漫画はいい塩梅にそのうねうね感が消えてて止まらない。「AはBだけれど、しかしながらBはCである。したがってAはCなのだが、そこで私はDにしようと思う。なぜならAやBはそうしてほしいという意志が強く伝わるが、そうしてほしいと言われたら、したくなくなるのが人情である」的な結局何がなんだかよくわからない雰囲気というか、先生の意固地さというか、先生の偏屈さ、屁理屈を漫画だとある程度距離を置いて見られるのが良い。特にぼうよう(字が出てこない…)としたヒマラヤ山系氏の鷹揚なふるまいがまた、先生のおもしろさを際立たせて良い。
前作に比べると、抜けかけた前歯のせいか、食事シーンも多く、これがまた楽しい。
しかし、本作の先生は『もやしもん』の樹慶蔵に似ていてそこが気にならなくもない。
コメント
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お気軽に大阪に行けるんですね~
少しで済ませるつもりが…ってのは判ります
先日とあるラノベなぞ読み始めたのですが、
結局全部読んでしまって後が大変でした。
投稿: たこすけ | 2010-03-25 16:31
当時はしかも何時間もかけて往復されたんですから、本当に酔狂な話ですよね。
ラノベも危険ですよね。
私も以前はよく明け方、ということがありました。
今でも読み出したらやりかねない…。
投稿: sheep | 2010-03-26 07:46