『明日の広告』
『明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法』佐藤尚之 アスキー新書
人気ブロガーというか、インターネット上のアマチュア発信者の草分け、というか。
大手広告代理店のクリエィティブディレクターであり、香川のうどんを全国的な人気に押し上げたきっかけの1人でもあると思うし、自腹でさまざまな食べ物屋さんを評価するグループ、ジバランの発起人でもあるさとなおさんこと同氏による「明日の」広告について考察した1冊。この手の本では異例のロングセラーである本書はPO-SO-RIのFiroswiさんもお薦めの作品で、いずれは読まなきゃと思っていたのだが、他に読まなくてはならない本がなかなか進まず結局、今。
広告の信頼性は落ち、テレビはyoutubeなどに押され、新聞は読まれなくなり、ましてやラジオを聴く人も減る一方。パソコン、携帯、ゲーム。いくらでも個として楽しめる娯楽は増えて行き、人々は情報に対しての飢えはなくなり、むしろ飽食の時代。そんな時代にどう広告発信者は向き合えばよいのか。
一例としていささか特異な例だが紹介されるのはスラムダンク一億冊キャンペーン。その前に佐藤氏が携わった阪神優勝時の星野仙一氏のポケットマネーによる感謝広告。これが彼が本キャンペーンに携わることとなるきっかけとなった。たった9人という限られたメンバーがはじめから終わりまで全てを担い、1人1人がスラムダンクのファンになって取り組み、本当にスラムダンクを好きな人のために、作者・井上雄彦氏とともに完成させたこのキャンペーンは、確かに普通の商業キャンペーンとは大きくことなる趣旨のものではあるが、結果としては商業的にもかなりの影響を与えたものとなったものではないかと思う。
2008年1月に発行された本書に書かれたことの多くはありきたりなものかもしれないが、長年広告業界で活躍された氏の観察眼とさまざまな事例の伴う内容は実に興味深い。
新書という読みやすい体裁でもあるし、ぜひどなたでも1度手に取っていただきたいところ。
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ほら、SNS、動画投稿、動画配信、テレビ電話が一体化した様なシステム。
その上メガネ無しでみられる3D画面
それが在宅で?凄いと思わない??? [続きを読む]
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