『テルマエ・ロマエ』
『テルマエ・ロマエ 第1巻』ヤマザキマリ エンターブレイン
読売新聞の朝刊でマンガ大賞2010を受賞したことを知り、その日のさとなおさんのページで本のことをそれなりに知り、興味を抱いた本書。
既にご存知の方も多いとは思うが、古代ローマ。大衆浴場の建築デザイナーであるルシウスは、新しもの好きの皇帝のもと、どんどんモダンなデザインの建築物が増える当時のローマで、古風なデザインの大衆浴場にこだわり事務所を解雇される。
そんな彼が現代日本の銭湯に突然タイムスリップし、その独特な世界に圧倒される。
その後も彼は繰り返しこの「平たい顔の人間たち」の時代にタイムスリップしてはその奇妙に発達した人々の文化を乾いたスポンジのように吸収し、吸収したあとすぐに鉄が熱いうちにローマの町でそれを実践していく、という物語。リスボンで住んでいる著者の家に日本式の風呂がない怒り(毎日デジタル)から生まれたという本書誕生のきっかけもおもしろいし、気軽に読める日本の文化再発見にも好適な1冊。
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コメント
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実は僕もどっかに貼ってあるの読んで、
面白かったのを覚えていたのですが、
「すごいまんが」に選ばれたという事を聞いて、
購入するというミーハーっぷりを発揮しましたw
投稿: たこすけ | 2010-03-21 18:50
お互いミーハーですね~。
でも人が良いというものは良いものが多いでしょうから。
投稿: sheep | 2010-03-21 20:21