『阿房列車1号』
『阿房列車1号』内田百閒原作・一條裕子漫画 小学館
なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う。
かの百閒翁の名作『阿房列車』の漫画版。・・・というだけでも興味があるが、箱入りの豪華な装丁。で、ありながら段ボールのような色合いのつくり。絵はあくまで地味で、まるでガロででも連載しているような風情の表紙。しかしだからこそ味わい深く見える。コミックでありながらなぜかビニルに入っていない本書を手に取り、ためしにぱらぱら。うむ、面白い。
ということで購入。
内容は漫画というべきか、小説というべきか。百閒先生の原作の文章をかなり引用したような内容で、そこがまた面白い。描き込みも美しく、特に見開きの絵には「はっ」と目を奪われる。とぼけた百閒先生とヒマラヤ山系氏の雰囲気も素敵。
とてもよいです。ほっとする。机の脇に置き、ときどき広げてはほっとする、そんな感じで置いておきたい1冊。いっそ職場用にも1冊置いておきたいくらい。
« きれいだ。 | トップページ | 新調スーツの日。 »
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
« きれいだ。 | トップページ | 新調スーツの日。 »
買ったかぁ。
基本的には原作に忠実なんだけど、読ませるテンポが違う感じよね。
投稿: ミヤモト | 2010-01-25 20:52
言い得て妙だね。
最初はなんだか戸惑いや違和感があったんだけど、慣れたら面白い。原作の力も大きいが、うまくアレンジされてるんじゃない?
投稿: sheep | 2010-01-26 07:28
My idea of a blog post for sure, Way to go on the splendid job you have done on checking the subject down into manageable data.
投稿: Kimberly | 2014-01-22 08:28