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2009-12-14

『ふたつのスピカ』

『ふたつのスピカ』柳沼行 メディアファクトリー
少し前に読了。この漫画、読み出すと家にあるだけ読んでしまう。絵柄からは想像できないんだけど、面白い。とても。絵柄からは想像できないくらいに人が死ぬ。悲惨な話も多い。何せ、日本初の国産有人ロケットが墜落した街が舞台の1つだから。主人公・鴨川アスミのお母さんはロケットの墜落で重体に。全身を包帯で包まれたまま、植物状態のまま、数年を生き、亡くなる。お父さんはこのロケットの製造に携わり、墜落後は、被害者のお宅を周り、賠償などを行う係りを押し付けられてしまう。墜落のせいで、左手に痛々しいやけどを負ってしまった少女。設計から外されてしまったことを強く恨む元設計者の宇宙学校の先生。この世に未練を残し彷徨う元宇宙パイロットの幽霊。この幽霊のことを今も思い続けるアスミの担任の先生。原因不明の病に犯される少女。そして彼女とそっくりな数年前にこの街にいた少女。同じ病で母親を失い、しかもこの母親を見捨てた父親に育てられた少年。墜落の被害者の会に巻き込まれてしまった少年。そんな重いエピソード盛りだくさんなのに、あの絵。そのギャップは凄い。でも本当に面白い。
やはり暗い面も持ちながらも天然で必死に夢を追い続ける主人公・鴨川アスミの存在がとても良い。
同時期に同じくNHKでアニメ化されていた『プラネテス』のような宇宙の描写は無いが、宇宙学校の入学試験とかはアニメ版プラネテスの閉鎖空間試験によく似てたり、水中での訓練とかも似てる。訓練学校の科目はとても克明で興味深い。両者の時代設定は数十年の差があり、プラネテスの方がより未来なんだけど、ふたつのスピカの宇宙の描写のあっさり具合からも両者がまるで裏表を描いているようで興味深い。宇宙のプラネテスと地球のふたつのスピカ、という意味なんだけどね。

とにかく、随所に散りばめられた叙情的なシーン。これらのべたべたな感じもするそれぞれが実に泣ける。1冊ごとに泣いた、気がする。それくらい良かった。

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