ああ・・片付かぬうちに年が明ける。
ということで、詳細はおって(やるのか?)、報告するとして、29日に恒例の旅に出た。
例によってモヤモヤした旅を計画させたら世界でも5本の指に入ると噂されるミヤモトシンタツアーズで。何せ、花見に行ったらすでに散ってる、紅葉狩りに行ったらすでに茶色く変色している、見るべき場所もなく、歩き出したら歩き通し、うまいものを食べるでなく、怪しい看板を見つけたらその土地の売り物よりも熱心にシャッターを押す、そんなツアーである。さらに宿泊旅行だと、宿泊先はもちろん野宿。仮にタレント連れでも防寒対策なんて用意しない、そんな素敵な旅行社である。そのくせ、時刻表で電車のチェックは怠らない。それ以外は行き当たりばったり。もう私はこの企画力にメロメロである。
そんなメロメロな旅行の企画者、小粋なミヤモトシンタ氏の先導で気ままな日帰り旅行。
今回の目的地は、(たぶん)行ったことが無い、ということで兵庫県の真ん中付近。
まず「新宮」というのがついているという安易な理由で「播磨新宮」。次になんか名前が有名そうという安易な理由で「佐用」。さらに何にも無いならという安易な保険のためになんか道の駅があるらしい、という智頭急行の平福へ。当然ローカル鉄道なんで、1時間に1本なんてのが当たり前。しかしそこはミヤモトシンタツアーズ。時刻表の管理はばっちりである。
集合時刻は7時15分京都駅中央改札。ということは6時過ぎに家を出る予定。
・・・寝坊した。起床は6時30分。タクシーを呼び、着替え、とにかく急いでJRの最寄り駅へ。いつも酔っ払って乗るので値段の感覚なかったんだけど、結構するねー。
しかし、京都駅には7時20分頃着。なんとか予定の電車に乗れた。すまん、ミヤモト。
姫路まで新快速で。姫新線に乗り換えて播磨新宮へ。
着いてしばし。「あ、俺ここ降りたことあるわ」とミヤモトシンタ氏。「このパチンコ屋、なんか記憶にある」ということで彼のガイドで謎の山へ。重ね岩と烏岩という2つの岩があるらしい。山の途上にはなぜか四国八十八箇所があった。しかし、我々の逆打ちで確認したところでは正確そうなのは85番から88番あたり。それ以前の番号は「~番千手観音」とか「~番普賢菩薩」とか、かなり適当な感じ。でも四国まで行かなくても八十八箇所めぐりできるというのはなかなかなもんですな。頂上近くに重ね岩と烏岩。要はイワクラ。どうもイワクラからは逃げられそうに無い。そして頂上には連邦の新兵器。
これでソロモンも壊滅できる。
正体は貯水関係のなんかだったらしい。詳細は忘れた。
しかも夜はライトアップするそうで、ますますソーラーシステムっぽい。
発射後のビグザムの反撃が怖い。
播磨新宮は結構面白かった。続いて佐用。しかしここは駅前の大銀杏以外は駅近くに見るものは無い。物悲しい駅前の音楽を聴きながら1時間ほど智頭急行を待つ。
隣駅の平福へ。この平福の駅は駅百選に選ばれているそうである。宮本武蔵の生誕の地であり、池田輝政の甥が雲つき城という天にも届こうかという壮大な城を五年をかけて作ったのに、おじさんがその威容に恐れをなして取り壊させたという。今でも山の上には城跡が残り、平野にも石垣が残る。おじさんの配慮が無かったらあるいは今、名所として残ったかもしれない。
駅前の道の駅ひらふくで一服。食事はとろろ定食としかコロッケ。しかコロッケは塩をかけるとおいしいとの店員さんのアドバイスを守り、食す。確かにうまい。コロッケと塩って合うんだねえ。
名所を数箇所回る。ここは水郷の町のようで、整備された川沿いを歩くと心地よい。
この町も当たり。しかし花見のシーズンが楽しそう。当然のように今、見る場所も無く。
水曜どうでしょうの絵葉書の旅を思い出す。「今、じゃなかったねえ。」がっかりだ。
そして佐用。電車の待ち合わせの関係で90分ほどぶらつく。
この町の刺客はこの神社。最初の写真の階段の急さに「どうする」などとためらっていたのだが、この階段だけなら・・・ということで登りだす。しかし、第二第三の刺客。この階段も段差がかなり急なのだがその先にはだらだら続くもう少し浅い段の階段がえんえん続く。
ついた頃にはへとへと。そして「熊出没注意」の看板。あちこちには鹿っぽい糞が点々と。『「鹿でした」で済みたいところだ」などといいながらふらふら。本殿は意外なほど立派。
しかしま、観るところもあまりなく、あとは駅で30分ほど待つ。
それにしても。佐用、平福には「がんばろう、佐用」ののぼりが目立つ。そりゃあこんな場所なら町おこしも大変だよなあと思っていたのだが、このメッセージはたぶん水害が理由。
まだまだあちこちに水害の爪あとが残っていた。壊れたままの欄干。えぐられた道路の整備。その恐ろしさは未だに感じられ、二人でしばし呆然とさせられた。
特に平福。良い町でした。春になればもっと良い風景だと思います。みなさんぜひ行ってみて下さいね。
ミヤモトシンタ氏のブログ-ひねもすキョウトstyle
なお、「詳細は追って」とか書きながら詳細を書いちゃったんで、あとは気になる写真をぼちぼちあげることになろうかと(あげるのか?)。
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