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2009-08-09

損なわれる人のこと。

本日は村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』を一気読み再読。
池波正太郎の剣客商売のような短編小説ではないので、一気読みといってもそうそう一気呵成でもないんだけど。文章は流し読みで細部はすっ飛ばす。
鼠シリーズほど何度も読んではいないので、筋はあんまり覚えてない。
でも「OK、認めよう。僕はワタヤノボルを憎んでいる」といったセリフはやはり印象的だし、みるもりさんとの間でたまになんか出てくることもある。「OK、認めよう。僕は○○を憎んでいる」てな感じで。ワタヤノボルは安西水丸画伯の本名だったと記憶しているのだが、ひどいよね。画伯には罪は無いのに、この本を読むと坊主憎けりゃの世界で画伯まで憎らしく思えなくも無く。
皮剥ぎボリスやジョニーウォーカーのようなただ暴力的だったり、なんだか分からなくも無い理由(権力欲とか、愛する人への歪んだ思いとか)で暴力をふるう人というのも村上春樹の小説に出てくるが、『羊をめぐる冒険』の星付き羊とか、本作のワタヤノボルといった存在自体が歪んでいて周りを大いに損なう存在という「巨悪」というのはそういった「小物」とはちょっと違った怖さがある。全然、中身は記憶に無いのだけど氏が翻訳された『心臓を貫かれて』にも一族に受け継がれてしまったような気がする「歪み」が確か描かれていた気がする。
ああいうオチで良いのかどうかはよくわからないけど、「えっ?」といった感じでもないし、氏の作品では典型的な利発だけれど社会とはいささかずれてしまった少女が救いとなるのもそれはそれで良しというか。
連休最終日に読む本としてはそれなりに良かった気がする。

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