之を縮めんと欲すれば、必ずしばらく之を張れ。
この間、老子荘子の入門書を買いました。例によって、『ビギナーズクラシックス老子・荘子』(角川ソフィア文庫・野村茂夫)ですが。ふと悟りを開きたくなったんですが、道のりは遠そう。
で、最近、何かを知れば知るほど、世界の広さを思い知らされ、怖くなる。それはひとつの道を追求するのではなく、単に気になるものをつまみ食いすることを繰り返しているからなわけだが。
で、思い出したのはタイトルのこと。『蒼天航路』で老子好きの曹操なら考えるだろうと、諸葛亮が言い、それを受けて馬稷が引用する一節なわけだが。敵をつぶすにはまず相手を伸ばせ。そのうち潰れるから、といった感じの趣旨と思われる。
意味は違えど、つぶれるのに少し手を広げるのは大きなポイントかもしれない。
少し知るとすぐに不安になり、萎える。
ということで、最近、ますます自分の卑小さにため息をついています。
好奇心はあるけど、努力が嫌いなのが最大の原因なわけだけど。
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