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2009-04-02

『闇の左手』

『闇の左手』アーシュラ・K・ルグィン ハヤカワ文庫
「『ゲド戦記』は読んでいるけど、『闇の左手』はまだ。」
と私が言い続けて10年あまり。ようやく読んだ。
なんか敷居が高い印象があったんだよね。裏面のあらすじ。最初の数行。「おもしろいのだろうか?とても読みにくそう。いやしかしルグィンだし」と感じては毎回書店や図書館の本棚に戻す。そんなことを何度繰り返したことか。
しかし戸惑ったのは最初だけ。なれるにつれて、どんどんページは進み、通勤電車の往復の時間だけで、2日あまりで読了。このタッチの本に対して近年に無いペースだった。
物語は淡々と進む。悲劇なのか?ハッピーエンドなのか?それも判断が難しい。

私はこの報告書を物語のようにしたためよう。

物語の最初の1行だ。まさにそんな感じ。物語の形をした報告書とも感じられるし、報告書の形をした物語のようにも感じられる。
解説にも有るように、ジェンダーの視点で見た場合、両性具有の異星人の星にたった1人で惑星間同盟の使者として来た黒人、ゲイリー・アイのこの物語は非常に興味深い。ゲゼン<冬>と呼称されるこの星の人々は性的に活発な時期以外はセックスと無縁であり、活発な時期には誰もが女性的な立場にも男性的な立場にもなりうる。従って、妊娠することもあれば、妊娠させることもある。母となることもあれば、父となることもある。当然、性差別も無いし、育児を強いられる事も無い。
この星では陰謀や暗殺などは日常茶飯事だが、戦争は一切無い。
そしてこの星は極めて寒く、自然の力は極めて大きい。
精緻に描かれるこの星の姿。大使アイによる観察者としての視点で世界は語られる。
陰謀の坩堝に巻き込まれ、彼には災難が絶え間なく降ってくる。
結末には一種の救いがある気がした。それがまた、ル・グィンが「西の良き魔女」と呼ばれる所以かもしれない。

しかし、今回気づいたが、ハヤカワ文庫ってあまり売ってないね。
海外のSFやファンタジー、ミステリーといえばハヤカワ文庫と創元推理文庫だと私は思っていたんだけど。創元推理文庫はあまり無いのが頷けるけど、ハヤカワ文庫に関しては意外だった。

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コメント

最近全然本を読んでないなぁ…
4コマ漫画誌ばっかりw

ハヤカワ文庫は…
ガンダムの元になった、と言われている、
「宇宙の戦士」をはるか昔に読んだよーなww

ロバート・ハインラインでしたっけ?日本の場合、「ガンダムの元ネタ」としての知名度が高いですよね。四コマ漫画、読まなくなったなあ。新聞のコボちゃんくらいでしょうか。

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