「弱さ」について
家族に暴力をふるう人も、薬物依存も、アルコールへの依存も、自傷行為も、結果としてその人の弱さが一因だと思うと同情を禁じ得ない。そうじゃない例もあろうが。暴力の場合は当然だが、他のケースでも人に被害を与えている場合、一番の被害者はその対象だろうし、その家族だろう。だが、「やめられない」ことの大変さ、人の弱さをあたかも自分は関係ないと、客観的に評価したいとは思わない。私だって加害者にならないなどと断言する自信は無い。
ここからはスケールの小さな話。
私は、多分やめられないし、はまるだろうから、煙草もギャンブルも避けてきた。幸い依存性の高いものにはほとんど無縁だったので、中毒の兆候があるのは活字くらいである。
が、最近、もう1つ危ないものが出てきた。睡眠である。
朝。目覚ましが鳴り、止める。その日のことを「冷静に」検討する。はた、と気づくと40分後くらいに目が覚める。慌てて支度をして、家を出る。半ばこれが常態かしつつある。
目覚ましが鳴った直後の自分は、ベッドの心地よさ、自分は覚醒している、という幻想の中にいる。「ほんの少しだけ」とベッドにいるうちに、いつの間にかまた寝ている。なんだか、酔っ払いのセオリーとほとんど同じじゃないか、とはたと気がついた。
人間は弱い。
もちろん、私も弱い。
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