我が君は。
我が君は千世に八千世に
さざれ石の巌となりて
苔の生すまで 読み人知らず
『ビギナーズ・クラシックス日本の古典古今和歌集』
角川ソフィア文庫 中島輝賢 編
前も書いたのだが、「君が代」は恋の歌だった、という説があり、私はその説が好きなんです。
歴史的背景を無視させていただく事を許していただけるのなら、君臣の関係としても歌自体はとても良い歌だと思っているのだが、恋の歌であったものを国歌としてしまう感覚も素敵なものだと思う。
石が巌となり、苔が生すまで、というのもロマンティックだと思うし、「ちよに、やちよに」という音も良い。
個人的な解釈なんだけど、石が巌となり、苔が生すまでいつまでもいつまでもいっしょに居ようね、という解釈はさほどずれた解釈だとは思わないし、そのような愛し方が絶対だとも思わないけど、たった31文字でこのように表現する力もすばらしい。
日本の「末永く」という言葉の表現の仕方って良いなあ、と思うことがしばしば。(続く)
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