村上春樹的?
先日、日経新聞社のポッドキャストのバックナンバーを聞いていたら、国際教養大学の副学長で経済学者のグレゴリー・クラークさんが暑さ解消のコツを聞かれ、「簡単です。南半球に行くんです」と答えてた。
そんな話をみるもりさんにしてみたところ、「なんだか村上春樹が言いそうじゃない?」と言う。
しかし私としては、村上春樹は寒い冬の時期にドイツの動物園で震えつつ、コーヒーを飲みながらじっと檻を見つめ、「なぜ、僕はこんなところに居るんだろう」と自問しながら2時間はそうやっていそうなイメージがある。そして熱いチョリソーなどを食べたくなってその場を離れるのだ。
つまり、私のイメージでは、暑い夏だからと合理的に涼しい地域に行くのではなく、「僕はこんなところで一体、何をやっているんだ」とぶつぶつ言いながらなぜか変なところに居る気がしてならないのだ。
そんな不合理な行為にこそ、村上春樹の本質がある、気がする。
そして私は、氏の作品のそういう点が好きなのである。
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