『組織戦略の考え方-企業経営の健全性のために』
『組織戦略の考え方-企業経営の健全性のために』
沼上 幹 ちくま新書
書いてあることは実に基本的なことばかりな気がするが、文体がくだけていて、かつ普通の本ならもう少し婉曲な表現をする面を現実にありそうなシチュエーションをふんだんに描くことでわかりやすく読みやすくまさに啓蒙書という新書の役割を果たすにふさわしい1冊。
「官僚制度」の否定は「官僚制度」にあるべき業務の徹底をしてこそ、という点はまさにその通り。
「お役所的」「官僚的」であることをとかく嫌がられるが、近年の数々の不祥事は官僚的な業務の徹底の至らなさが原因となっている場合が多い。
読みやすく、わかりやすい1冊であった。
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