『大学再生への具体像』
潮木守一 東信堂
今度の研修の必読図書。2006年出版なのに在庫なし、とはこれいかに。
しかし中身は正に必読物。
時期的にも陳腐化していないし、正に高等教育(そもそもこの言葉自体今や適切
かどうか)の現場に起きている問題とそれに対する提言。
少子化とそれによる多くの大学がハードルを下げたこと、それに伴う学生の質の
低下。また高度経済成長の波と若年人口の増加にあぐらをかいた教職員・大学経
営がまさに現状に追いついていないこと、不況などによる保護者が子どもにさく
教育資金の低下と、親子の関係の変化。
国立大学と私立大学の現場に長年係ってきた筆者が取り組んできた工夫。それで
も生じる学生との意識の隔たり。
海外の事情と背景。海外からの脅威(この点では少し私には疑問が残る。果たし
て進出したいほど日本は魅力的な市場か?)
この間読んでいた本は研究志望の若者必読だったが、この本は大学教職員をめざ
す人必読といえる。
それにしてもなんで絶版なんだろう?
発行部数が少なかった割りに売れたからかなあ?重版すれば良いのに。
コメント
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Really like the breakdown of the topic above. I’ve not seen many solid posts on the subject but you did a fantastic job.
投稿: Stella | 2014-01-22 11:49