『学生の学びを支援する大学教育』
溝上慎一[編]東信堂
学生の学力低下が騒がれて久しいが、京都大学で学習意欲を高め、
学生の学ぶ意欲を高めるための取り組みに関する事例報告。
読んでて感心するのはやはり京都大学の学生の質の高さ。
著者も語っているが、学習意欲の低い学生を支援するつもりがもともと
学習意欲の高い学生の意欲をよりいっそう高める取り組みになってしまって
いるようである。出席重視で毎週課題が出る上にディスカッション形式で
しかも単位は同じ、という条件はやはり学習意欲の低い学生が率先して
履修しようというものにはならないだろうことは自明の理である。しかし何にせよ
やはり参加する学生の意欲と、レポートの内容を見ると、京都大学の学生は
レベルが高いなあ・・・と改めて気づかされる。
特に、後半に薬学部2回生の最終レポートが掲載されているが、相当レベルの
高い内容であった。比較するのもおかしいが、少なくとも私には逆立ちしても
書けない。
どこでもそのまま活かせる内容ではないとは思うけど、一つの先行事例として
とても参考になる内容だったと思う。
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コメント
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Really appreciate the outline of the topic above. I have not seen many solid posts on the subject but you did a really good job.
投稿: Madeline | 2014-01-23 23:09