『東京奇譚集』
村上春樹 新潮文庫
久しぶりに村上春樹の新刊を読んだ。
特に小説は本当に久しぶり。出だしでジャズにまつわる不思議なエピソードから
はじまったのが買った主たる要因。
ピアノの調律師のゲイの男性。
サーフィン中にサメに襲われた息子を失ったお母さん。
突然、いなくなってしまった男性。
父親の一言が呪いとなって純粋に女性を愛せない男。
なぜか自分の名前を忘れてしまう女性。
など。奇妙な話たち。それなりに物語に区切りのついたものもあれば、
もやもやとしたままだったものも。でもなんだかそこがまた村上春樹らしい。
短編だけに気楽にあっさり読めてしかも読後感は悪くない。
でも、一番、個人的に良かったのはジャズの神様とゲイの神様の話かも。
« シュッとしてる≒cool | トップページ | 彗星物語を観る。 »
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
これ本屋で見たんですが、短編だったんですかー。
「海辺のカフカ」は結構好きだったんですけど、「ねじまき鳥クロニクル」はイマイチで・・・。当たりハズレが多い人だなァ、と認識してたんですが。これは結構イケそうすねw。
投稿: Firoswi | 2007-12-04 18:00
『海辺のカフカ』は読んでないんですよ~。
『ねじまき鳥クロニクル』は読んだんですが。
あたりはずれっちゅうか、いろんな作風が
あるというか。『ノルウェイの森』はまた違って
ますし、私が好きな『風の歌を聞け』もまた
違いますしね。
そういう意味で、この本もかなりクセモノなんで、
ご注意を。人に薦める本じゃないですわ。
私は好きですが。
投稿: sheep | 2007-12-04 23:14
Greetings! Very helpful advice in this particular article!
投稿: Riley | 2014-01-22 10:10