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2007-11-30

さようならを言うことについて。

遠方に行ってしまう相手とうまくお別れを言えたことは、記憶にある限り、ない。
うまく、旅立つ前に挨拶ができた相手も、いざお別れの際に、特に言うこともなかったりする。
感きわまって涙が落ちたり、走り出した電車を追いかけたり、そんなことも当然、ない。
学生の頃なら、毎日会っている相手だろうし、きっとまた違ったかもしれないが、今ならば会う機会はそれまでもあまりなかったわけだし、滅多に会えないという意味で近くに住んでいようが遠方にいようが、同じである。

しかし、いざお別れとなった段で、溢れそうになる「哀しい」とか「さびしい」というはっきりとした形にはならなかった微妙なもやもやとした喪失感はなんともやるせない。いっそ泣けたら、とも思うが、やはり泣くという感じでもない。

そういえば、「長い別れ」をうまく描いた小説もあまり思い出せない。
『ロードス島戦記』5のパーンとスレインが別々の道を歩き出すシーン。
『最後の挨拶』で本当に久しぶりに再会したワトソンにホームズが語るシーン。
『風の歌を聞け』で「僕」がジェイズバーを去るシーン。
…かなり記憶をたどったがそれくらいか。ミステリーで現地の主要キャラと主人公が巻末でお別れするが、ちょっとまた趣旨が違うし。死別はいくらでもあるがまた違う。

アニメならやはり「銀河鉄道999」のクライマックスか。

「長い別れ」。
みなさんの好きな物語・シーンはなんですか?

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コメント

999の別れはなんともドラマチックでしたね。
メーテルは永遠の恋人です。

メーテル自体の印象はすっごく薄いんですが、
やはりあのクライマックスは野沢雅子さんの
声でしっかり耳に残ってます。

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