2021年12月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

メインサイト

« その名はひこにゃん。 | トップページ | もやしもんと働きマン。 »

2007-10-10

『ミルトンのアベーリャ』

辻井南青紀 講談社
幸太郎と英世という少年たちがいる。
中学でひどいいじめにあっている。
斜に構えているので、誤解されやすい。誤解されても特に
気にはしていない。
夏生とミチルという少女がいる。見た目はきれいだが
きつい性格のため、他に友達はいない。
英世は母親が宗教にはまり、それに付き合って行方を断つ。
夏生とミチルはふざけている時に車に衝突し、ミチルは
意識が戻らぬままとなる。
英世を失った幸太郎はミルトンという少年と出会う。
日系ブラジル人で、幼い頃、家族と日本にやってきた。
二人はユニットを組む。幸太郎は優れた技術と才能が
あったが、ミルトンの作った1曲に打ちのめされる。
「アベーリャ」と名付けられたその曲は、しかし二人の
運命を翻弄する。

氏特有の展開は誰を幸せにするものでもなく、ただ物語は
進行し続ける。
人々は傷つき、あるいは死に、あるいはただ舞台から退場
していく。その先は結末というべきかどうか。

人々の衝動や怒り。虚無感。
そんなものが積み重なった物語。

« その名はひこにゃん。 | トップページ | もやしもんと働きマン。 »

コメント

Desk.no is an online group blog and news site founded with grants from the Freedom of Expression Foundation Fritt ord to promote a diversity of opinions, and to create new platforms for blogs, journalism and debate.

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『ミルトンのアベーリャ』:

« その名はひこにゃん。 | トップページ | もやしもんと働きマン。 »

最近のトラックバック