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2007-07-15

『箱男』

安部公房・新潮文庫

本当は、坂口安吾の『桜の森の満開の下』を探していたのだが、見つからず
ふと見ると、以前、kuboboさんが読んでおられた『箱男』を発見。
安部公房は高校の頃に1冊(『砂の女』かな?)を読んで以来遠ざかっていた
ので、ふと気になり購入。

・・・変な本だね。背表紙の紹介文に「実験的書下ろし」とあるけど、まさに実験的。
読後、「はたして小説は何か?」的な疑問さえ抱く。
小説は筋と、文体とキャラクターと作者の思想がおおまかな要素だと思うんだけど、
そういう私の概念を揺さぶる作品。この手の本にあんまり縁はないけど、
蓮實重彦の『陥没地帯』に似ている気もする。
そういう意味で、「人には薦めないけど私は好き」的な1冊が増えたと。

個人的には「Dの場合」がなんとなく好き。

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コメント

箱男!僕も随分前ですけど読みました。私的難解本、No.1ですね。
「砂の女」でしたっけ、あれも結構変ですが、非じゃないですね。
でもどっちも海外で結構評価高いんですよねぇ。

箱男はまちがいなく変態小説です。

Firoswiさま。
『砂の女』も読んだんですが、もう中身は記憶の
果てです。安部公房は海外でウケがいいらしい
ですねえ。その点はよくわからんのですが、
たしかに悪くない本だとは思いました。

kuboboさま。
そんな本を薦めるあなたはいったい・・・?
いやいや、変態小説というか、妄想小説ですね。

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