吉野 朔実三昧。
みるもりちひろさんの好きな吉野 朔実氏。
私も彼女の『恋愛的瞬間』という作品は好きで、シリーズは読んだ。
冷静な語り口だけど、決してナイフのように傷つけるような内容でもなく、
あくまで冷静に興味深い物語だった。
最近、近所の本屋で彼女の文庫版を数冊みるもりさんが購入し、私も
読む。恋愛的瞬間と違い短編、中篇ばかりのせいか、かなりきつい。
ハッピーエンドで終わるものが少なくて読んでてつらい作品が多かった。
特に『記憶の技法』という作品。昔、ドラマで「眠れる森」というのがあったが、
あのドラマをふと思い出した。物語の流れはとてもよかったのだが、その
鍵となる記憶があまりに悲惨すぎて、かなり辛い。辛い記憶だからこそ、
思い出せなかったのだろうが。
ということで思わず時間も忘れて没頭したが、読後感はいまいち。
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コメント
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お〜、ぼくも吉野朔実、好きなんです。
ちょっと病的だけど、なんというか病気を売り物にしている感じでなくていーなとおもっています。
投稿: shibata | 2007-03-12 17:41
う~ん、やはりお好きですか、さすがです。
なるほど「病気を売り物にしている感じがない」という
のは確かにそうですね。
しかし、中短編は少し私には刺激が強すぎました。
私には恋愛的瞬間が一番かなあ。
投稿: sheep | 2007-03-13 23:01
私も好きです。影響は・・・大学時代に読んだから、さほどは受けてないと思いますが。
「少年は荒野をめざす」が1番お気に入りです。
しかし、あの作品はどう終わったと解釈すればいいのか・・・。
「恋愛~」はかしこと撫子が好きですね。
投稿: 翔風 | 2007-03-14 02:24
私も読んだのは大学時代です。
恐らく『少年は荒野をめざす』を読んだことは
まだ残念ながらないですが。
今回読んだ中では『誰もいない野原で』が
結構、好きです。
『恋愛的瞬間』も久しく読んでないなあ。
また読みます。
投稿: sheep | 2007-03-14 22:31