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2006-06-16

昨日、なぜ通勤途中に涙したか。

ということで毎度ばかばかしい小話を一つ。

昨日、電車内で歌舞伎の吊り広告を見る。
「弁天小僧菊ノ介たあ、僕のことだ」という決めセリフの子がいた。
士貴智志の『神風』である。士貴智志はなかなかに面白い言葉を使う。
マリー・ローランサンを宿敵に引用させたり、サブタイトルに「悪の華」とつけたり。

そういやあ、「巷に雨が降るごとく」というサブタイトルがあった。
「機動新世紀ガンダムX」である。艦長と軍医が湖での一戦後、爆発で蒸発した
水が雨のように降る中のセリフである。
「巷に雨が降るごとく…か」「ランボーか?」「ベルレーヌだ」とかそんな一節だった
と思う。
機動新世紀ガンダムXは絵がなかなかなじめなかったけど、ああいう演出が
好きだ。

そういえば、「おさらばでございます」というのもあった。
大国の圧力を受ける小国。
若き王は王たる意思を喪失している。
歴戦の将軍は、徹底抗戦を叫ぶ。
宰相は降伏を唱える。
主人公たちも二つの派閥に取り込まれる。
将軍はわずかな仲間を連れ、旧式のMSで最後の戦いに向かう。
自分たちが死ぬことで、王が降伏できるからだ。

死地に向かう前、彼は丘から国を見つめながらつぶやく。
「おさらばでございます。」と。

将軍は旧式のMSで奮戦するも、戦力の圧倒的な差に押しつぶされ、爆死する。
王は王たる意思に目覚め、国は新たな道を進む。
てな話。

将軍は怪しいカイゼル髭だし、そもそもがメカデザもキャラデザもいまいちだったし、
主役の声もなじめなかったけど、なんだかあのシーンは良かった。

というのを思い出して涙したわけである。

ちなみにあのシリーズで一番うち震えたのは、最終話タイトル
「月はいつもそこにある」である。
NHKスペシャル「アインシュタイン・ロマン」の第3夜で量子力学を否定した
アインシュタインのセリフだからだ。
ガンダムXの第1話サブタイトル「月は出ているか」への反語でもある。

ニュータイプを真っ向から否定したり、一年戦争風の戦争でシャア似の
乗っているジオング風MSがしょぼかったり、と評判が悪いが、私はガンダムXは
結構、好きである。
別にお薦めはしませんが…。

ちなみにガンダムXXはデザインも名前も私も嫌いではあります。

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コメント

なるほどねぇ…

ワタクシ実は、
ガンダムXって、存在すら知りませんでした。
しかし、
色々読んでると
「おお、このセリフはあの小説で・・・!」とかってのが、
わかると面白いんでしょうね。

僕なんか最初のガンダムしか分かりません・・・TT

その昔電車の中で、えらい化粧のヘタな女の子を見て。
頭の中で物語が膨らんじゃって、膨らんじゃった物語に
自分で感動して涙してしまった事があります。

                ・・・馬鹿だなぁ、と思いましたww。

たこすけさま。
まあ、ガンダム、ってファーストがすべてだと
思いますよ。
ただ、このシリーズは結構、ファーストへの
オマージュが多いので、楽しめます。

Firoswiさま。
私の場合、たぶん、下ネタかなんかに思考が
行って、一人で興奮する可能性が大かと。
そんな場合は・・・。

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