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2005-10-26

訃報:ローザ・パークスさん死去。

読売新聞・朝刊で知る。
ローザ・パークスさんはただ席を譲らなかったことで、その後のアメリカを
変えた人。
1955年にアラバマ州の路線バスに乗った彼女は黒人であるが故に、白人へ
席を譲れと言われる。しかし彼女は譲らなかった。そのため彼女は市条例違
反容疑で逮捕された。これがキング師の黒人解放運動へとつながったらしい。

彼女のことを知ったのは、思想の坩堝であった我が母校でのことかと思ったが、
高校の頃に読んだエッセイ「気がついた時には、火のついたベッドに寝ていた」
(ロバート・フルガム:浅井愼平訳・集英社文庫)だった。

 (前略)
 とはいえ、じっとすわっていることが強力な起爆剤になることもある。
1988年12月1日、わたしはそんなことを考えながら原稿を書いている。12月
1日と言えば、かつて、ある人がじっとすわっていたことによって、社会が
かかえていた爆弾に火をつけた日だ。(中略)
 ロウザ・パークス。活動家でもなければ、過激派でもない。物静かで、控え
目で、日曜日ごとに教会に通っていた平凡なひとりの女性であり、ちゃんとし
た家族がいて、縫製工としてそれなりの仕事にもついていた。彼女について
はさまざまなことが語られ、その立場は歴史の流れのなかで180度変化した
が、彼女はわざともめごとを起こすつもりであのバスに乗ったわけでもなけ
れば、声明を出そうとして乗ったわけでもなかった。ほかの人と同じように、
ただ家に帰ることだけを考えていたのだ。彼女は自分の名誉にかけて席を
立とうとしなかった。ロウザ・パークスはもう誰に対しても「ニガー」であること
をやめようとしただけだった。そして、そのときの彼女にできたのが、ただ
じっとすわっていることだけだった。(後略)

フルガムは最後にこう書いた。

 もしもほんとうに天国が存在するのなら、ロウザ・パークスは間違いなくそこ
へ行くだろう。わたしには、真珠の門で到着の署名をした彼女に天使が話し
かけているところが目に浮かぶ。
 「ああ、ロウザ・パークスさんですか。ずっとお待ちしておりましたよ。どうぞ
くつろいでください。―この家では、どこにすわってもけっこうですから」

彼女は今、天国ですわっているだろう。

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コメント

一番最後の文、いいですね。
全てを物語っているような。
そんな素晴らしい締めを書けるようになりたいな。

僕の文章はイキオイだけで書いてるので、
構成もクソもないからw

いや、そんな。二日酔いで頭がどうかしてただけです。
もう私は本当に勢いだけで・・・。
たこすけさんの文章はその勢いが逆にとっても
楽しくて好きですよ。

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