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2005-08-08

監督不行届

安野モヨコ 祥伝社。庵野秀明の奥さんになってしまった漫画家安野モヨコ
による庵野監督観察日記。みるもりさんが2ヶ月くらい前に購入。私も1、2回
読んでいたが、本日、再読。

本編より庵野監督の解説が興味深い。氏が安野氏の作風を評して、「自分を
美化できない。自分たちをストイックに描いている。・・・(中略)・・・読者のナルシスな
部分を触発しないので、・・・(後略)」と書いているのを読んで、はたと気がついた。
私がよく「透明感のある」だとか、「冷たい」だとか、「硬質な」と感じる作風はこの
ストイックさ、「読者のナルシスな部分を触発しない」タッチをいいたかったのでは
ないか、少なくともそういう部分もあるのではないかという点である。
みるもりさんが私に出会ったばかりの頃に好きだった松浦理英子
「ナチュラル・ウーマン」も、マルグリット・デュラス「愛人」も、私の好きな村上春樹も、
あるいは江國香織や、村上龍にもどこか私には感じられるこれらの冷たさはこの
ストイックさ、美化しない、ナルシスな部分を刺激させない書き方なのではないかと
感じた。

また、読者サービスを主体にオノロケマンガにならないよう安野氏は努めていると
庵野氏は評するが、オノロケマンガも読んでみたかったな、と。この漫画を読んで
いても、なぜ安野氏が庵野氏と結婚する気になったのかがよくわからないのだ。
これまで、同業者やおたくとは極力つきあわないようにしていた非オタクをめざして
いた安野氏が、毎日風呂に入り、毎日着替え、来た服は毎回クリーニングに出して
いた安野氏が、まったく正反対の庵野氏となぜ結婚したのか。それは荒俣氏と
故・杉浦日向子氏や、現夫人・ヤスコ氏(日航のパーサーだったらしい!)と結婚できた
ことへの疑問と同じくらい不可解な話である。

そして。庵野監督と荒俣宏氏との対談を読んでみたいな、と思うわけである。
たまたま本棚から発掘してきた「奇っ怪紳士録」荒俣宏・平凡社を読んでいると、
求道者同士、きっとウマが合うか、そりが合わないかいずれにしても一度、対面させて
みたい、ふっとそう思ってしまった。きっと奇人同士非常にはたからみていておもしろい
ことになりそうな気がする。

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