イブライム・フェレール氏死去。
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ・プロジェクトのボーカル、イブライム・フレール氏が
死去した。78歳。
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブを見たのは例によって、村上春樹氏のエッセイのせい。
「村上ラジオ」の一節「滋養のある音楽」を読んだのがきっかけだった。映画をみたとき
氏は引越し明けでくたくたで最初の1時間はうとうとしながら見ていたが、おかげで
映画館を出たときには「新品同様の中古レコード」くらいになっていたと書いていた。
お友達のエグさんのオススメ映画数本の中にもこのタイトルがあった。彼女に
すすめられた「スモーク」もなかなか秀逸だったなあ。
村上春樹氏は映画館で見ないとと書いていたが、生憎、私はビデオで見た。
映画館に行く習慣がないので致し方ない話だが、それでも非常によかった。
私の家にはこの映画のポスターがはっている。それくらい良い。
フェレール氏は、プロジェクトに参加する前には歌手業を引退して靴磨きで生計を
たてていたそうだ。もはや映画自体の記憶はほとんどないが、たしかに完全に引退した
人々を一人一人訪ね歩いてアルバムを完成させたような記憶は残っている。
まるで、クリント・イーストウッドのロケット物映画のようだ。スペースカウボーイだっけ?
見ていないけど。でも音楽で泣きそうになったのはこのブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
がはじめてかもしれない。
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